『賭けの考え方』の読み方

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前回はカジノブックシリーズの『賭けの考え方』について、書籍レビューを書きましたが、よりFXに置き換えて読みやすいように、ちょっと補足したいと思います。「扱っている内容はポーカー心理もトレード心理も同じ」なんて書きましたが、書かれているポーカー用語をうまくFXに置き換えてイメージできなければ、難解なままで消化不良になりかねません。

ポーカー専門用語でも、それが起きる時の心理状態はFXと同じ

以下に挙げるポーカー用語は、『賭けの考え方』の各章のタイトルにもなっている用語で、重点的に取り扱っているテーマの一つです。ここを読み飛ばすわけにはいきませんし、内容的にはFXとも共通して超重要です。

バッドビート

「バッドビート」とは、簡単に言うと、“酷い負け方”です。すごい強い手札を持っていたのに、相手があり得ないような幸運でさらに強いカードを引いてしまうようなケースのことです。
もちろん、FXで同じ状況はありません。
しかし、同じ心理状態になることはよくあります。
ルールを満たしてエントリー。

想定どおりの値動きをして順調に含み益を伸ばしている。

指標の発表や要人発言で急落。

当初設定したロスカットラインに達して損失が確定する。

自分のポジションを狩った途端に反転し、長い下ヒゲをつけて全戻し。

その後、順調に価格は上がり続ける。もしロスカットされていなかったら相当な利益が……orz

いわゆる「ストップ狩り」のような値動き。心理状態はバッドビートそのものでしょう。
私の場合、この状況に遭遇すると、頭に血が上って高いところで再エントリーしてしまいます。もちろん自分のルールにはないエントリーです。たいていは悲惨な目に遭います。
皆さんはこんな経験はありませんか? 本書の第4章で扱われています。

ビッグポットを逃す

「ビッグポット」というのは、大きな利益が得られる状況のこと。勝てば大金を総取りできたのに、残念ながら対戦相手に軍配が上がってしまうことが、“ビッグポットを逃す”です。
これもFXでよく経験しますね。ポジションが大きな含み益を持っていてウハウハしているのに、朝起きたら消えていたこと。私なら、無理してエントリーしたくなっていまいます。ルールはユルユルになります。

ほかにも、ルールを満たしていたのに、エントリーしなかった時も同じです。ポジっていれば大勝ちしていたという状況では、全然関係ない位置でエントリーしたくなってしまいます。
これらは、バッドビートと心理的には似ていますね。これも第4章のテーマです。

ダウンスイング

「ダウンスイング」とは、通常よりも低調な成績が続くこと。反対に、いつもより調子が良ければ「アップスイング」です。
これは皆さんご存じの「ドローダウン」と同じですね。システムトレーダーにはおなじみの用語です。
本書の第5章で扱われているので、詳しくは読んでみていただきたいのですが、私が好きな一節をご紹介いたします。

ダウンスイングは、夜空に見える北斗七星のようだと思えばいい。北斗七星は、星のランダムな並びの観察上のパターンに過ぎない。(中略)本当に存在しているわけではないからだ。

とても含蓄がある表現ですね。

ティルト

「ティルト」は、前回の記事でも書きましたが、本書では最も重要なテーマです。
頭と心が一致していない状態のことで、これをきっかけに誰もが一気に破滅へと突き進むことがあります。初心者上級者問わず、ティルトは襲ってきます。しかも、自分がティルトになっていることに最後まで気づかないこともあります。恐ろしいウイルスのようなヤツですね。
この第6章は特に必読です。ポーカーではこれほど重要な事柄なのに、トレードではこの「ティルト」は認識すらされていません。「君はメンタルが弱い」で済まされてしまいます。
これを知っているか知っていないかだけでも、大きな違いがあると思います。初心者向けの本ではないですが、伸び悩んでいる人にはぜひオススメの一冊です。

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