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歴史的大金星を挙げたラグビーW杯日本代表に学ぶFXトレードメンタル

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現在、4年に一度のラグビーワールドカップがイギリスで開催されています。皆さんご存じだと思いますが、日本代表が南アフリカ相手に歴史的大金星を挙げたことがニュースになっていました。
何を隠そう、私は学生時代はラグビーに明け暮れたラガーマン。録画した試合を繰り返し見ては心を熱くしているのですが、ちょうどFXでのメンタル強化に励んでいる最中だったので、日本代表の戦いぶりがトレードにも通じる面があったので、今回はラグビー日本代表に学ぶトレードメンタルを取り上げてみたいと思います。

ラグビー日本代表の歴史的快挙にメンタルの重要性を学ぶ

さて、ラグビーを知らない・興味が無いという方のために、簡単に説明しておきましょう。

弱小日本代表と世界3強の一角

ラグビーワールドカップはサッカーと同じく4年に一度開催されます。意外と歴史は浅く、今回が8回目(第一回は1987年)。アジアでは敵無しの日本は、過去全大会に出場していますが、世界の壁は非常に厚く、戦績は1勝2分21敗(今大会以前)。1勝の相手はジンバブエ、2分は2戦ともカナダ。どちらも強豪とは言えない相手です。かつて日本がニュージーランドと対戦した時は、17-145という圧倒的大差で敗れました。野球で言うと30点くらい獲られる感じです。

何より、南半球で盛んなラグビーではオーストラリア・ニュージーランド・南アフリカの3国が世界の3強です。これは揺るぎません。それに北半球からラグビーの聖地であるイングランドを加えて4強。この4強とその下との差は結構大きいです。
今回対戦した南アフリカといえば、ワールドカップ過去7回のうち優勝が2回。しかも、第2回大会まではアパルトヘイト政策に対する制裁のため、出場していませんでした。つまり、5回出て2回優勝するほどの強豪です。マット・デイモン主演で映画化されたのも記憶に新しいところでしょう。

ラグビー史上最大の番狂わせ

そんな日本代表が、今回ワールドカップで強豪・南アフリカ相手に34-32で勝利という大金星を挙げました。これは『ラグビー史上最大の番狂わせ』と世界中で報じられていますが、これほど奇跡に近い大金星は歴史上無かったでしょう(ラグビー以外でも)。
ラグビーを知らない人にこの凄さがうまく伝わらないことがもどかしく、世間のラグビー好きたちは一生懸命分かりやすい例え話を考えていますね。

  • 野球で高校生がソフトバンクに勝つ?
  • 桐谷美玲がレスリングで吉田沙保里に勝つ?
  • クリリンがフリーザに勝つ?

……まぁ、とにかくこれくらい凄いんです。
そもそもラグビーは番狂わせが起きにくいスポーツとして知られています。その上、体の小さい日本人が80分間外国人の巨体とぶつかり合うわけですから、サッカーや野球とは訳が違います。よくサッカーのアトランタオリンピックで日本がブラジルに1-0で勝った試合を引き合いに出す人がいますが、そんなレベルではありません。ラグビーではまぐれは起きないのです。日本代表が世界的な強豪で優勝候補でもある南アフリカに勝つ可能性などはゼロに等しかったわけで、現にイギリスのブックメーカーでは南アに1000ポンド賭けてようやく1001ポンドになるというオッズでした。

極度の大舞台でもプレッシャーを感じなかった選手たち

この大金星に導いたのが、オーストラリア人のエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)。4年前の就任以来、日本独自の戦い方を模索し、「ジャパン・ウェイ」というスタイルを確立して徹底的に選手たちに叩き込みました。
今回、とても印象的だったのは、エディーHCの言葉。「プレッシャーはないのか」と質問を受けたエディーHCは、次のように答えました。
「プレッシャーを感じるのは、何をすべきか分からないからだ。私たちはプレッシャーを感じない。なぜなら、何をすべきか分かっているから」

今大会での日本代表選手たちのメンタルの強さは、テレビで見ていてもひしひしと伝わってくるものがありました。例えば、横綱と対戦する幕下力士などは土俵上で足がガタガタ震えてどうしようもなくなってしまうのが普通でしょうが、ラグビー日本代表は序盤から南ア相手に堂々と渡り合っていました。ニュージーランドに145点獲られた前述の試合との違いは、一目瞭然でした。相手がどこであろうと、自分たちがやるべき「ジャパン・ウェイ」を忠実に実行することだけを考えて、選手たちが4年間鍛えられてきた成果と言えましょう。

出所はNFLの名将

エディーHCの名言と思って調べていたら、本人も「あるアメリカンフットボールの高名なコーチが言いましたが……」と前置きをしているように、他の方のお言葉でした。
調べてみると、NFLのピッツバーグ・スティーラーズの黄金時代を築いた名将チャック・ノルが出所でした。

 NFL日本公式サイト

チャック・ノルHC
http://www.nfljapan.com/photo/14929.html
チャック・ノルHC(在籍期間1969-1991)。低迷していたチームのヘッドコーチに就任するや、DTグリーン、LBランバート、CBブラントらをドラフトで獲得し、“スティール・カーテン”と呼ばれる強力ディフェンスを築き上げた。そして、HCとしてスーパーボウル制覇4回を成…

NFLファンでもある私にとっては、またしてもテンションが上がります。23シーズンにわたってHCを務め、前人未踏のスーパーボウル4度制覇という偉業を成し遂げた方です。

FXトレードにも通じるメンタル形成の重要性

さて、これがどうFXと関係があるのかとお思いかもしれませんが、結局のところ、たいていのメンタル本が言わんとしていることは、まさにこれと同じことなのです。

FXトレードにおけるプレッシャーとは?

相場心理学でおなじみの『ゾーン』を引き合いにしてみましょう。あれは読んでいても結構難解で、何が言いたいのかよく分からなかったりもしますが、エディーHCが選手たちに言っていたことと同じでした。

つまり、トレードで言うところのプレッシャーとは、ほとんどが恐怖心です。損失を被ることへの恐怖心であったり、含み益が消えてしまうことへの恐怖心です。これを避けようとすると、エントリーを躊躇ったり、ロスカットが出来なかったり、ちょっとの利益で早く利確してしまったりします。トレードにおける罪は大半が恐怖心に対するメンタルの問題です。
何で恐怖心が起きるのか。その恐怖心に負けてしまうのか。
それは、まさに自分が何をすべきか分かっていないから、に他なりません。

恐怖心を克服するためには?

どうすれば恐怖心に負けずに自分のトレードができるのか?
これはエディーHCが教えたように、まず自分が何をやるべきか準備をしておき、どんな状況においても忠実に実行すること。たいていのメンタル本も、これを強調しています。
そして、安心して実行に移すためには、それを裏付ける準備が重要です。1,2回の短期的なトレード結果に捕らわれず、長い目で見た検証を行って売買ルールの優位性を確認しておくことこそ、恐怖心を克服する第一歩ということになります。ラグビー日本代表は4年間、世界中のどこの国の選手よりもハードな練習をこなしてきたと言われています。それが、本番での裏付けとなるべき準備に他なりません。

「なんだ、当たり前のことじゃん」と思った方は、とても優秀な方。軽く読み飛ばしていただきたいのですが、メンタル改造中の私には、さらっと聞き逃せない一節でした。
熱くラグビー日本代表を応援しながら、ふとFXのことを思い出してしまった秋の夜長でした。ちなみに日本戦は10/3サモア戦と10/12アメリカ戦と続きます。

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