「ボリンジャーバンドの2σに入る確率は95%……」と言っている人を信用してはいけない

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この記事の所要時間: 440

こんにちは、ポゾです。今日はコラム的な内容で、いつも思っていることを書きたいと思います。

私はいつも主にボリンジャーバンドを使ってトレードしていますが、いろいろ勉強しているうちに、ほとんどの人はボリンジャーバンドを理解していないことに気付きました。セミナーなんかで人からお金を貰って教えている人も含めた話です。

タイトルのとおりですが、「ボリンジャーバンドの±2σの内側に入る確率は95%だから……」NGワード。これを言っている人はボリンジャーバンドを理解していないので、信用しないようにしましょう。そんな人にお金を払う価値はありません。

 ボリンジャーバンドの誤解

それでは、ボリンジャーバンドの誤解について説明します。

そもそもボリンジャーバンドとは?

いまさらですが、ボリンジャーバンドについておさらいしておきましょう。

アメリカ人のジョン・ボリンジャーさんが開発したテクニカル指標で、標準偏差を用いて価格の変動率を表したものです。単純にバンド幅が小さければ価格の変動率が小さいことを意味し、大きければ変動率が大きいことを意味します。

ボリンジャーバンド

±2σは逆張りのサイン?

一般的に言われているのは、統計学上の標準偏差によれば、2σ(いわゆる偏差値70)以上になる確率は全体の4.56%に過ぎないから、2σ以上にある状態というのは非常に珍しい状態であり、約95%の確率で中に戻ってくる。だから逆張りしよう!という論理です。

「ボリンジャーバンド」とgoogle検索してみて、一番上のサイトにあった解説を見てみましょう。

正規分布の考え方に立つと、「ボリンジャーバンドの±2σ線を越える確率はおよそ4%に過ぎず、いずれ平均値のほうに戻ってくるだろう」と予想することができるわけです。(外為オンライン特別講座・実践チャート術)

いろいろ覗いてみても、ほとんど同じことが書かれています。

では、受験の偏差値に例えてみましょう。

例1)A君の模擬試験の成績は、偏差値80でした。これを見た担任の先生は、「君は99.5%の確率で東大には受からないから、偏差値50くらいの大学を受験しなさい」と言いました。

さて、担任の先生は正しいでしょうか?

正規分布していることが条件

では、なぜ定説が間違っているのか考えてみましょう。

受験者の平均得点を偏差値50として、全受験生の得点を並べてみると下の画像のような分布をするというのが正規分布です。±2σ(偏差値30~70)の間には、全体の95%が入ります。これは納得できますよね。

ボリンジャーバンド
学校で習った時は、日本人の平均身長が例になっていたと思います。それでは、正規分布を条件にした例を見てみましょう。

例2)全国模擬試験の受験生からランダムに選ばれたA君の偏差値は80だった。「だったら、次のB君はきっと偏差値30~70に違いない」

上の例2での推測は95%当たります。たまたまA君の次に選ばれたB君も、A君なみの天才であるか、またはその反対で偏差値30未満の人である確率は非常に少ないものである、というのは感覚でわかりますよね。

あくまで、正規分布が条件となります。全国の受験生の中からランダムに選ばれたA君B君なので、この条件を満たします。

これをそのままFXに当てはめてもいいのでしょうか。答えは×ですね。

なぜ「2σ=95%」は間違っているのか?

ランダムに集められた受験生から一人を選ぶのとは違い、FXの価格には連続性があります。昨日は100円、今日は80円、明日は150円というようなことはあり得ず、必ず現在価格を基準として売買されます。

つまり、価格は決してランダムな数字ではありませんから、正規分布はしません。

しかも、一般的なボリンジャーバンドは20期間の値動きを計算したもの。仮に正規分布に近い値動きをしていたとしても、サンプル数が少なすぎます。そもそも統計的に信頼できるとは言い難いのです。

では、正しい使い方は?

価格に連続性があるということは、次のような例を想像してみましょう。

例3)A君は偏差値70でしたが、必死に勉強したので、次の模擬試験では偏差値が75になり、東大を受験することにした。

A君は、元々成績優秀なのです。頑張って勉強して偏差値がグングン上昇しているのだから、そのまま上がるだろうと期待する方が普通ですよね。何でここで逆張りして、急に成績が悪くなることを期待するのでしょうか。

つまり、ボリンジャーバンドは順張りのツールであって、+2σを越えたならば、そのまま強い値動きが期待できるわけです。

ちなみに、ボリンジャーさんのセミナーDVDを観たことがありますが、「ブレイクしたところで買う」というシンプルな順張りしか言及していませんでした。

要約すると

決してボリンジャーバンドを使った逆張りを否定するわけではありません。一定の条件の下に、逆張りもできると思っています。そもそもテクニカル指標は確率的なアプローチによるものですから、絶対はありません。

それでも、ボリンジャーバンドの話で確率について言い出したら、その人はまったくボリンジャーバンドを理解していない

相場に絶対はありませんが、これだけは絶対的に正しいと思います。

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