相場日記

遂に投票日当日! 超わかりやすくアメリカ大統領選挙を解説

この記事の所要時間: 630

こんにちは、ポゾです。

今日11月8日はアメリカ大統領選挙の日です。現地の朝(こちらの今晩)から投票がスタートし、夜に開票が行われます(日本時間の明日午前)。大統領選挙みたいに、全国から1人を選ぶような選挙って我々には経験がないのでイメージ沸かないですよね。
明日はトレードで挑まれる方もいらっしゃるでしょうが、事前にしっかり大統領選挙のことを知っておきましょう。

選挙は4年おきだが、それに至るプロセスは結構長い

オリンピックの年

選挙が行われるのは4年ごと、4で割り切れる閏年に行われるので、夏期オリンピックと同じです。

日本では総理大臣がすぐに辞任してしまったりしてコロコロとトップが変わることがよくありますが、アメリカでは4年おきの選挙スケジュールは変わりません。大統領が任期中に死亡や辞任した場合は、他の人が大統領に昇格して任期を全うします。このための継承順位がしっかり定められています(たいていは副大統領が1位)。暗殺されたケネディや辞任したニクソンの例がありますね。

一度も選挙で勝たなかった大統領もいる

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写真の方は、38代大統領のジェラルド・フォード。ニクソン大統領の副大統領でしたが、ニクソン辞任に伴い大統領に昇格しました。現職大統領として次の選挙に出馬しましたが、カーターに敗れています。つまり、この方は大統領選に勝利したことのない唯一の大統領です。なお、副大統領就任時も前任者の辞任を受けて指名されたものだったので、選挙を経ていません。

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ちなみに、大学時代はアメリカンフットボールの有力選手で、全米代表にも選出。プロのNFLからスカウトされていたのを断って政治の道へ進んだそうです。

選挙は半年前から始まっている

選挙は11月ですが、けっこう前からニュースで投票の話題が出てきますよね。これは予備選挙というもので、二大政党内において候補者を決定するための選挙であって、憲法上の制度ではありません。2月から6月にかけて州ごとに投票が行われ、各党の候補者が決定します。

投票日は火曜日

今年の本投票日は11月8日の火曜日です。これは毎回火曜日です。「11月の第一月曜日の翌日」と法律で決まっているからです。

イギリスの国民投票も平日に行われたのは記憶に新しいところですが、日本の選挙はいつも日曜日に行われるので違和感がありますね。これはキリスト教徒は日曜日は教会に行くから選挙に行けないのが理由だそうです。

実は「ヒラリーvsトランプ」ではない

今回の大統領選の候補者は誰?

一般的には、今回の選挙は民主党ヒラリー候補vs共和党トランプ候補の一騎打ちだと思われていますが、実は違います。

今回の選挙の立候補者数は、なんと約570人!!!

二大政党以外からも、泡沫政党や無所属の候補者がいるんです。ほとんどの州では一定数の署名を集めれば候補者として認められます。ただし、選挙は州ごとに行われるため、すべての州で候補者として認定されるためには、それなりの資力や組織が必要になります。

今回の選挙の主な候補者は、ヒラリー・トランプのほか、第三の党と呼ばれるリバタリアン党のジョンソン氏、アメリカ緑の党からスタイン氏、立憲党のキャッスル氏、無所属のマクマリン氏(元CIA職員!!)がいます。
とはいっても、二大政党制はアメリカのアイデンティティでもありますから、二大政党以外の候補者が大統領に選ばれる確率はほぼゼロ。しかし、今回は嫌われ者対決と呼ばれているだけに、ヒラリーにもトランプにも投票したくない人の受け皿として、他の候補の支持が増えていることが話題になっています。

アメリカにもあの政党はあるのか?

こうして調べてみると、普段は二大政党の名前しか出てきませんが、アメリカにもいろいろな政党があることが分かりました。
そこで、ちょっと疑問に思いませんか? あの世界各国にあって、もちろん日本にもあるあの政党ってアメリカには無さそうなイメージだけど……。

ずばり、アメリカにも共産党ってあるの? という疑問です。

正解は。1919年からちゃんとあるんですね。ちなみに大統領選に候補者は立てていないようで、前回はオバマ候補を支持したそうです。
ちなみに、下の『レッズ』という映画は、アメリカ人ジャーナリスト・共産主義活動家のジョン・リードの半生を描いた名作です。この映画を観て、アメリカにも共産主義者がいるということを知りました。

選挙方式は間接選挙

一般投票は選挙人を選ぶ選挙

アメリカの大統領選は有権者が直接大統領を選出する直接選挙ではなく、大統領を選出する選挙人を選出する間接選挙です。11月の一般投票によって選出された選挙人が12月に本投票を行い、大統領が選出されます。これは、国土が広く、通信や交通が十分でなかった時代の名残りです。他の国の大統領選はたいてい直接選挙です。

選挙人って何よ?

選挙人とは、12月に各州で行われる選挙人集会で大統領に投票する人のこと。事前に本投票においてどの大統領候補に投票するかを誓約しています。数は各州の上下両院の議員数にコロンビア特別区(ワシントンDC)の3を加えて538人。つまり、直接大統領に投票するのは、この538票です。
ちなみに、選出された選挙人が本投票において誓約に反して別の候補者に投票することも過去には例があるようです(州によっては罰則があったり、無効にされることも)。

勝者総取りが原則

一般投票では有権者は選挙人を選出しますが、好みの選挙人を見つけて投票するわけではありません。あくまで形式的な話。
選挙人数は各州の議員数と同じになりますが、州ごとに割り振られた選挙人全員がセットになって立候補します。一般投票では、投票用紙に候補者名と選挙人団全員の名前が書かれたものに投票する州もあるようですが、ほとんどの州では選挙人名は省略して候補者名だけ書かれているようです。つまり、実際は直接選挙とほどんど変わりません。

2つの州を除いては、勝った候補者はその州の選挙人全員を獲得します。一番多いカリフォルニア州(選挙人数55)で勝った候補者には、全538票のうち55票を獲得する仕組みです。

得票数が多くても勝てないことがある

上のような仕組みのため、得票数と獲得選挙人数は必ずしも比例しません。過去には、得票数が少なかったのに選挙人数で上回って大統領になった人もいます。

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この人です。

激戦州での勝敗が鍵

地域によって支持政党には偏りがあります。たとえば都市部では民主党、中西部や南部では共和党みたいな。このどちらの地盤にも属さない州を、スイング・ステートといいます。いわゆる激戦州です。とくに、フロリダ・ペンシルベニア・オハイオの3州が勝敗を決すると言われます。

中でも、1960年以降、オハイオ州を落として勝った大統領はいません。それは、オハイオの人種構成が全米の平均に近いことから、”全米の縮図”と呼ばれているからです。オハイオというとあまりイメージが沸きませんが、街でいうと、コロンバス・クリーブランド・シンシナティがあり、スポーツチームもたくさんありますね。

オハイオがイギリスのサンダーランドになるか

イギリス国民投票のとき、一気に大暴落が始まったのが、サンダーランドという町での結果が出た時でした。ここでEU離脱票が6割を越えていたことで、離脱優勢の状況が明るみに出たからです。

今回も大きく動くとしたら、激戦州での結果が出た瞬間でしょう。とくにオハイオに注目しましょう。

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