【書籍レビュー】デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術

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この記事の所要時間: 323

デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術

(出版:日経BP 著者:オリバー・ベレス/グレッグ・カプラ)
オススメ度:★★★★★

概要

こちらもトレード心理の本では定番の一冊です。著者の二氏はトレーダー教育と投資情報提供を手がける会社を運営しており、彼らが運営するサイトPristine.comは、バロンズ社によって「オンライントレーダーのためのNo.1サイト」に選ばれています。そんな二人によって執筆された『TOOLS AND TACTICS FOR THE MASTER DAY TRADER』の日本語訳版が本書です。ただし、原書は二部構成となっており、一部はトレード心理、二部はトレード技術を扱っていますが、そのうち一部のみを翻訳したものです。

構成

  • 第1章 トレーディングの勝者への誘い 熟練したトレーダーの世界を理解する
  • 第2章 優れたトレーダーへの精神修行 トレーディング行動を修正する鍵
  • 第3章 「逆境」と「損失」 トレーディングで成功するための必要条件
  • 第4章 真の勝者を目指すトレーニング 失ったマネーと時間を取り戻すために
  • 第5章 トレーディングにおける7つの大罪 いかに戦い、打ち負かすか
  • 第6章 熟練トレーダーへの道 成功をつかむための12の法則
  • 第7章 究極のトレーダーの秘密 すべてのトレーダーが知るべき15の掟
  • 第8章 10の教訓 究極のトレーダーになるために
  • 第9章 究極のトレーダーからの最後の言葉 母からの人生の教えとトレーダーへの教訓

感想

『賭けの考え方』に続いて、私のバイブルの一冊をご紹介です。
著者は株式トレーダー向けの投資教育や情報提供をしている人たちなので、株式市場を前提として書かれていますが、まったく問題なくFXに置き換えて読むことができます。トレード心理の本なので、株も為替も関係ありません。アマゾンのレビューなんかを見ていると、「全然役に立ちません!」と言って1つ☆を付けている人が目立ちますが、あくまでメンタル本です。勘違いしやすいタイトルが原因でしょうが、テクニックを期待して本を買ったしまう人が多いようなので、その点注意が必要です。

ある男に魚を与えれば、彼はその日は食料を得ることができる。しかし、その男に釣りを教えれば、彼は一生食料を得続けることができる。

この一節にすべてが集約されていると思います。本書が推奨するのは、チャートのみに基づいた短期売買です。
将来の値動きを予想して中長期的なポジションを持つようなトレードをしていると、ついつい専門家の予想を頼りにしたり、自分で経済を勉強してみたりするようになりますが、結果はたいてい上か下かの丁半博打になってしまいます。そんな人は、目先の勝ち負けにこだわって“魚”を得ようとしますが、これはやはりギャンブルに過ぎません。目標は、“釣り”を覚えること、つまり、長期的に稼ぎ続けられるようになることです。本書では、初心者にありがちな間違いや、上級者になるための心構えが満載です。

そもそも、とくにメンタルに気をつけなくても勝ち続けられるような上級者(ごく一握りだと思いますが)にとっては、メンタル本は必要無いのかもしれません。それ以外の大多数のトレーダーは、頭では理解したつもりになっていても、欲や恐怖心に負けて、やってはいけない間違いを犯してしまいがちです。それが人間としてはごく正常な姿だから仕方ありません。そんな我々は、信頼できるメンタル本を何度も読み返して、誘惑に負けないように釘を刺しておく必要があります。本書が、それに最適だと思います。
ちなみに、パンローリングの大多数の翻訳本より、圧倒的に翻訳が読みやすいのもポイントです。文句無しの5つ星。『賭けの考え方』に並び、私の2大バイブルの一つです。

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