【書籍レビュー】賭けの考え方 勝ち組ポーカープレイヤーの思考習慣

この記事の所要時間: 339

賭けの考え方 勝ち組ポーカープレイヤーの思考習慣

(出版:パンローリング 著者:イアン・テイラー/マシュー・ヒルガー)
オススメ度:★★★★★

概要

将来にわたって生き残りたい人の必携書!

パンローリングの投資本といえば“ウィザードブックシリーズ”がおなじみですが、本書はそれとは違うカテゴリーの“カジノブックシリーズ”の一冊です。そのラインナップをのぞいてみると、ほとんどがポーカー関連の本。カジノが解禁されていない日本でどれだけの需要があるのか分かりませんが、本書はポーカー本の中でもメンタルに特化した内容です。
一見、何の関係もない本だと思われがちですが、すべてのFXトレーダー必読の書です。

構成

  • 第1章 はじめに
  • 第2章 賭けの考え方
  • 第3章 本能を乗り越える
  • 第4章 バッドビートとビッグポットを逃すこと
  • 第5章 ダウンスイング
  • 第6章 ティルト
  • 第7章 バンクロール管理
  • 第8章 対戦相手の心の中へ
  • 第9章 応用編
  • 第10章 ポーカーと人生

感想

「FXの勉強をしたいのにポーカーの本なんて全然関係ないやろ!」と思いながら中身をめくってみると、驚くほど扱う内容が一致していることに気が付きます。はじめに断っておきますが、私はポーカーについての知識はほとんどありません。それでも、読みながら、まるで自分が名指しで指摘されているかのように作者の言葉が直球で伝わって気ました。
よくFXは為替相場(または、全世界の為替トレーダー)との闘いであり、ポーカーは対戦相手との闘いであると思いがちですが、まったくそんなことはありません。FXもポーカーも戦う相手は同じ、つまり、自分です。だから、トレード心理もポーカー心理もまったく同じ分野なのです。

むしろ、私の感覚としては、ほかのトレード本よりも素直に受け止めることができました。こういったトレード心理の本は、今までに何冊も読んできています。相場本を読むのが好きな私は、トレードで何をやればいいのか、何をやってはいけないのか、はほとんど頭に入っています。ある程度のトレード歴がある方は皆さん同じだと思います。それでも、頭では分かっているけど実践できなかったり、つい悪いことをやってしまうという失敗を何度も繰り返してきました
この状況に対して、何か解決策を示してくれるトレード本はありませんでした。「書かれてることをちゃんと実行しないお前が悪い」と言われればそれまでです。ところが、本書を読んで、これが「ティルト」という状況なのだと分かりました。簡単に言うと、頭と心が一致していない状況であり、ポーカーにおいては非常に重要な事項であるとして、本書では多くのページを割いて説明されています。なぜティルトがそんなに重要かと言うと、どんなに技術を磨いてお金を稼げるようになっても、ティルトのせいで稼いだお金を一発で吹っ飛ばしてしまうようなことが起きるからです。これこそが、私の長年の課題であって、ほかのトレード本では触れられていない部分でした。本書に出会えて良かったと心底思えたのは、こんな理由でした。

あなたがもしポーカーで儲けたいと思っているのなら、長期的にプレイし、短期のリスクを受け入れるべきだ

これに尽きます。長期的な視点でトレードできれば、短期的な結果に左右されなくなる。このことは、トレード心理本には必ずと言っていいほど書かれていることで、『ゾーン』でも『デイトレード』でも口を酸っぱくして言っています。それでも、本書の方がすんなり頭に入ってくるのは、別の分野から来た新鮮さのせいかもしれません。

とにかく、私の中ではすでにバイブル化しています。大袈裟かもしれませんが、この本のおかげでメンタルが改善できたと思っています。Kindle版と合わせて紙版も買って何度も読んでいます。とくに他のトレード本を何冊か読まれた方にオススメです。あと私と同じような、頭では分かっているけどなかなか実践できない方や、稼いだ金をハイレバで勝負して一気に失ったことがある方などには特にオススメです
文句無しの5つ星です。

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